品物1つから熱処理できる「ソルトバス熱処理」を紹介します。
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ソルトバスは、それぞれの品物を個別に取り扱います。
現在主流となっている真空熱処理などほとんどの自動化された熱処理設備では、効率を良くするために、熱処理パターンを標準化して、異なる鋼種や品物を一緒に炉に入れて一度に熱処理ができるように工夫されていますが、これに対して、ソルトバス熱処理は、各鋼種、各品物毎に浸漬時間などの焼入れ焼戻し条件を決めて熱処理しますので、先端が鋭利なナイフや、個々の特徴を生かす品物に対して最適な熱処理ができます。

第一鋼業では40年以上にわたって高速度鋼[ハイス]のソルトバスによる熱処理を行なっています。現在でも、航空機用の高速度鋼ベアリングなどの特殊熱処理を行なっており、品物一つから熱処理サービス提供しています。
ソルトバス熱処理は、予熱昇温〜焼入れ温度での保持〜、焼入れ冷却・・・をすべてソルトバスを用いて手作業で行ないます。熱処理中の品物はソルト液によって保護されており、酸化や脱炭などの品質劣化がないので、鋼種や品物に応じたベストな熱処理を行なうことが出来ます。
この1本ずつ手作業で行なう最高級熱処理を定額の安心価格でご提供させていただいております。 (企業様や量産品については、こちらからお問合わせください。)
ソルトバス熱処理は通常では油や水への焼入れではなく、熱したソルト溶液中に品物を入れて焼入れします。これによって均一に焼きが入りますし、焼入れ時の曲がりを軽減しています。
ソルトの溶液は熱の伝導と対流の効果で急速な加熱冷却速度が得られ、強靭な鋼に変身させます。このように1品毎に「急と緩」を操作する焼入れによって、オリジナルな特性が作り出されます。

このグラフは1030℃の温度に加熱冷却して焼入するときの、真空炉とソルトバスの例を示しています。真空炉では、いろいろな品物を処理する場合が多いので、段階加熱や時間をかけることによって均熱や変形対策をしていますが、昇温の速いソルトバスでは異なる温度の槽を用いて3段階に昇温させる作業をしています。
冷却は、真空炉が窒素ガスを用いているのに対し、ソルトバスは180℃程度のソルト中に焼入れすることで、変形対策をしながら急速冷却しています。
大きな特長は、@焼入れ温度での保持時間 A冷却速度 にあります。 ソルトバスでは、1品ごとに最適な保持時間が設定でき、急速な冷却によって、じん性を損なわない焼入れができます。
熱処理についてのやや詳しい解説は、こちらのHPに紹介しています。

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